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リチャード二世 2016/02/27



2/27(土) 18:30
さいたま芸術劇場インサイド・シアター
4,000円

リチャード二世 : 内田健司
イザベル : 長内映里香
ジョン・オヴ・ゴーント : 葛西 弘
ヘンリー・ボリングブルック : 竪山隼太
ヨーク公爵エドマンド・ラングレー : 松田慎也
ヨーク公爵夫人 : 百元夏繪
オーマール公爵 : 竹田和哲
グロスター公爵夫人 : 神尾冨美子
トマス・モーブレー : 堀 源起
ジョン・ブッシー : 續木淳平
ウィリアム・バゴット : 鈴木真之介
ヘンリー・グリーン : 浦野真介
ノーサンバランド伯爵 : 手打隆盛
ヘンリー・パーシー : 白川 大
ロス卿 : 小川喬也
ウィロビー卿 : 髙田誠治郎
バークレー卿 : 中野富吉
ソールズベリー伯爵 : 竹居正武
カーライルの司教 : 宇畑 稔

作 : W.シェイクスピア
翻訳 : 松岡和子
演出 : 蜷川幸雄

なんか、すごい…。
友達に誘ってもらい、元禄港歌に続いて蜷川演出2作品目。
若手演劇集団さいたまネスクト・シアターと平均年齢77歳のさいたまゴールド・シアターの共演?です。

大劇場の舞台上に、舞台をコの字で囲むように客席が設置されていて、とても不思議な空間になっていました。大劇場の舞台を横に使っているようで、舞台奥はどこまでも深く、ものすごく奥行きがありました。この作品を見たことのある友達がセンターよりサイドの方がよいと、サイドの最前列を取っておいてくれました(→自由席。私は与野本町と与野駅を間違えて、待ち合わせに遅刻^^;)

何か今まで見たこともないような演出で、しょっぱなから圧倒されてしまいました。
数十台の車椅子に乗った紋付き袴、留袖の老人たち、その車椅子を押す若者たち。車椅子が私の足にぶつかりそうな位置まで来て、役者さん達はすぐ手の届きそうなところにいました。舞台奥からたくさんの車椅子と人々が近づいてくる様は、戦車とか戦国時代の馬に乗った戦士達が攻め寄ってくるような緊迫感と迫力がありドキドキしてしまいました。

車椅子を舞台のサイドに固定した後、次の瞬間車椅子に座っていた老人たちがスッと立ち上がり、唐突に若者とペアになってタンゴを踊り始めます。これがなぜかちょっと官能的で、別の意味でドキドキしました(笑)

そのタンゴが終わると、舞台奥から電動車椅子に乗ったリチャードが現れます。顔は青白く、ガリガリに痩せていて、生気のないちょっと不気味なオーラを発していました。その後登場するボリングブルックは、ちょっとEXILE系(笑)のものすごくギラギラした生気漲る青年で、正反対の2人のキャラが印象的でした。

シェイクスピアの難しいセリフと独特の世界観で描かれる演出に消化がなかなか追いつかず、ものすごく集中して見ていましたが…抽象的な表現にこれはこういうことかな?とかちょっと考えているとあっという間に置いていかれてしまうので、なるべく立ち止まらないでついていくように努めました。

男同士の裸のタンゴとか、空の車椅子が何重にも輪になって置かれていたりなど…支配や服従、ヘンリーの孤独などを独特の表現で描いている(と感じた)のが難しくも興味深い演出でした。

一番印象的だったのは、舞台を全て覆い尽くすような大きな青い布を使って、ヘンリーが海原をもがき進む場面。とても美しいのですが、ともすれば波に飲まれて消えてしまいそうになるのを、誰の助けもなくたったひとりで必死に耐え、前に進もうとするヘンリーの孤独や重圧が表れているように感じました。

とにかくセリフ量がとてつもなく多いのですが…ヘンリーを演じた内田さんは、最初はかなり淡々としたセリフ回しで、私の中でちょっとダイコン疑惑が持ち上がったのですが(笑)、話が進むにつれてどんどん熱量が増し、感情が湧き上がるようなセリフ回しに変わっていきました。そういう演技プランだったのですね。疑ってすみませんでした(笑)
しかし、あなたの脳内どうなっているんですか?というくらい膨大でしかも難しいセリフに感情を乗せて発する姿に、役者という職業のすごさを改めて感じさせられたのでした。

若手の熱さや荒削り感と高齢者の落ち着きや枯れ感のバランスが絶妙で、独特で強烈な演出に蜷川さんの類い希な才能を見せつけられたように思います。個人的には、今まで見たことのない度肝を抜かれるような演出の連続で、圧倒されっぱなしでした。まだ2作品しか見ていませんが、本当に凄い人だなと思いました。

この日は、友達と彼女のお母様と一緒に観劇しました。この年になってそういう体験もなかなかないですが(笑)、このお母様、観劇歴はそれほど長くないそうですが、文学や歴史への造詣も深くて、この難しい作品を消化され、とても楽しまれたご様子でした。私の母は、こういった公演系には全く興味がないので、こうやって母娘で一緒に観劇して感動や思い出を共有できて羨ましいなと思いました。普段、待ち合わせには絶対に遅れないのですが、この日に限って待ち合わせの駅を勘違いし、このお母様をお待たせしてしまい…あーよりによってなぜに今日…と自責の念に駆られた私でした(笑) お待たせしてして申し訳ありませんでした。

この作品は、正面の客席を使った演出があったので、サイドから見た方が分かりやすいですね。サイドはギリギリのところまで使って演じられるので、最前列は臨場感がハンパなかったです。
もう1回見たら、もうちょっとすっと入ってきそうな予感がするので、機会があったらまた見てみたいです。

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