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アリバイ年代記(알리바이 연대기) 2015/10/23



10/23(金) 19:00
上野ストアハウス
3,500円

남명렬(ナムミョンニョル)
지춘성(チチュンソン)
정원조(チョンウォンジョ)
이종무(イジョンム)
전국향(チョングッキャン)
유준원(ユジュンウォン)
백운철(ペクウンチョル)
이정수(イジョンス)

작・연출 : 김재엽

日本でウォンジョさんに会えるなんて…。
日韓演劇週間Vol.3として、日韓の4劇団の公演が見れる2週間。
夏に見たピローマンで、あまりのうまさに衝撃を受けたチョンウォンジョさんが劇団ドリームプレイ作品で来日されるという事で、ピローマンで一緒に衝撃を受けた友達が誘ってくれました。

公演のサイトで出演者の名前がカタカナで書いてあって、ウォンジョさんの名前がチョンウォンジョンと書かれていました。作品内容としてはあまり好みな感じではないと思ったので、これで見たこともないウォンジョンさんだったら怒るよと誘ってくれた友達に言っていたのですが、ちゃんとあのウォンジョさんが出てきたのでほっ。かわいいトンセンを怒らずに済みました(笑)

劇場は、上野からちょっと外れた住宅街のようなところのマンション地下にありました。座席数100くらいでしょうか?まさに大学路のような雰囲気で、日本でこんなディープな雰囲気の劇場に行ったのは初めてだったので、ちょっとドキドキしました(笑) 見にくる人いるのかななんて失礼な事を思っていたのですが、ほぼ満席でびっくり。真の演劇好きが集まっているのでしょうね。

全然期待していなかったのですが、ちゃんと字幕がありました。舞台中央のちょい上という絶妙な位置で、目線をあちこち動かさずに見れるので、とてもよかったです。が、歴史や政治的な内容が多いため、そのためかものすごく文字数が多く(文字数制限無視)、字幕を読むのに追われて演技を見るのがおろそかになってしまう場面も多々ありました。それでも読み切れない事もありました(文字数多すぎ^^;)

脚本、演出を手がけたキムジェヨプさんの自伝的作品で、ジェヨプは次男として登場します。

息子がストーリーテラーとして父親の人生をたどり、同時に家族の歴史、韓国の近代史も語っていくお話でした。ウォンジョさんはジェヨプ役でストーリーテラーも兼ねていて、さすがセリフ回しの神!本当にこういう役はぴったりだと思います。

皆さん演技力がとてつもなく高いのですが、特にお父さん役のナムミョンニョルさんの静かだけど存在感の光る演技に、なんかもう圧倒されてしまいました。

お父さんは、長い間秘密を隠して生きてきた事を、死ぬ直前に息子に告白します。劇中何度も出てきたハムレットの生きるべきか、死ぬべきかのセリフ…自責の念にかられながら人生を送っていた自身の心中を表現していたのかなと思いました。歴代大統領のアリバイを見ながら、外国書物を集め、読む事で自身の思想を隠し外国に思いを馳せ、自分のアリバイを求めていたのか…ミョンニョルさんの演技は、見ている最中もすごいと思いましたが、全部見終わってストーリーが繋がった時にとてつもない演技力だなと思わされました。

お父さんとジェヨプ以外の役者さんは、ひとり多役で、中でも子供の役中心に演じられていたチチュンソンさんが、何か独特の存在感があって、出てくる度に目が釘付けでした。年齢、性別不詳な感じ(たぶんおじさん)なのですが、妙にかわいくて癒されるというか…重い話ですが、チュンソンさんが出てくると、舞台がぱっと明るくなる感じで、不思議な魅力のある役者さんでした。

韓国はこういう国の歴史に触れた作品が多いですよね。それだけ関心を持っている国民が多いという事でしょうか。お父さんの人生を振り返る事で韓国の近代史を描く手法は興味深かったし、最初に疑問に思った事を最後に答えを聞かせてくれ、最初の時点に戻るのではなく、もっと先まで話が進む構成も面白かったです。

言葉と韓国の歴史をもっと分かっていたら、きっとものすごい作品なのだと思います。この作品は、演劇賞を総なめにしたと聞きました。韓国ではなかなか見る機会のないこのような作品を日本で、また素晴らしい役者さんで見ることができて幸せでした。

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